「カタルシス」





 引っかかってしまった
 星屑のいびつな部分
 取り除けない指先に
 なにも意味を感じない

 とりあえず啜る夜
 夢の見方を思い出せず
 こちら側ではない方へ
 頭だけを向けてみる



 雲の奥に星が在って

 星の世界に夜が在って

 夜の最中に私が在って

 私の腕に痕が在った



 こどもの瞳が見るのは
 どれも綺麗なものばかり

 きづくまで
 きずつくまで





 20090618