「ななほし」





 皮膚に夜が落ちて
 もうしばらくになる

 それでも相変わらずだ

 うつくしい歌は歌えない
 きれいな姿にもなれない

 揺るぎない青のもと
 ふらふらと風を追い

 芽吹きの方へ、
 芽吹きの方へ、
 揺るぎながら生きる

 常に何かに焦がれて
 眼はここでない何所かを見る

 それだけ相変わらずだ



 輝かない星を背負う意味
 きみは知っているだろうか





 再録