「イカロス」 不器用に傾いだ折鶴は 飛んで、燃えただろうか。 風切り羽根の悲鳴が厭で 何かが残るのが厭で、 とまり木を枯らした。 行く先を訊かなかった。 つまりは放任 降る灰を呑む日、 あえて偲ぶのであれば 飛び発つ前の光がいい。 20111031 ←